デビュー戦

初めての授業

やっと授業ができた。終わった。疲れた。のどが渇いた。でも水も飲めないラマダン。ますます疲れた。ふう。今日のフトールは今までで一番おいしいものになった。
初授業はエコールアラールにて。学校以外のことでもお世話になっているハッサン校長先生の学校。小規模校なので初めて授業をするには最適だった。今日は子どもの力を見たかったので、たいしたことはしていない。1、2年生ははさみを使った授業。3年以上はお父さんかお母さんの絵を描いてもらった。彼らの課題が今日だけでもいっぱい見えちゃった。
絵は6年生でも日本の幼稚園児レベルの作品がある。体を定規で描く子もいる。顔をコンパスで描く子もいる。何度止めたことか。でも、それでもささいなことを褒めて褒めて褒めまくってきた。まつげを描いている子、靴を描いている子、顔に色を塗った子。素敵な笑顔を見せてくれた。

一番盛り上がったのは2年生の授業。新聞紙を丸く切って、中にぐるぐる書きこんで、その線に沿って切ると、まるでへびのようになる。糸をつけると、ゆらゆらゆれる。子どもたちが声を出して笑った。動きがあるものはやっぱり面白いんだ。余分に用意していた新聞紙を喜んで持ち帰る。手には作ったへびをゆらゆらゆらしながら帰る後姿、かわいかった。ただし!先生が途中で帰ってしまったので、私は途中から「座りなさい。」「黙りなさい。」を言うことになった。あーもーつっかれた。