デリゲが来た

馬子にも衣装、バドル

本当にデリゲが来た。感想、デリゲに対面したことは置いておいて、デリゲのために用意されたフェトではあったけど、私はとっても楽しかった。結婚式よりもラマダンよりも楽しかった。だって、子ども達がすっごく生き生きしているんだもん。子ども達の笑顔がすっごくよかった。一緒に踊って一緒に歌って、すっごく楽しかった。エコールアラールの子ども達がますます愛おしくなった。
この日の準備は昨日も今日の朝も行っていたようだ。午後3時にデリゲ到着。時間通り。代表児童が挨拶をする。さらに別の子がコーランを詠む。次に5,6年生全員で国歌斉唱。校長先生の挨拶後、歌やダンスが次々に行われる。一番手前のメガネをかけている男性がデリゲ。

隣の教室では子ども達が必死に準備。主に4,5,6年生が歌やダンスを披露する。1,2,3年生はデリゲの後ろでその活動見学。メインは結婚式パロディ。本当によく分からないんだけど、モロッコではなぜかお祝い事で、子ども達が擬似結婚式を行う。

モワイヤンアトラス山脈に暮らすベルベル人の結婚式の様子。男女が手をつないで横一列になり一定のリズムで踊る。

花嫁は顔を隠し、その周りで音楽隊が音楽をかなでる。

見学する子ども達。お行儀よい。

デリゲが帰ったらはじける。

踊り狂う子ども達。

子ども達に誘われベルベルダンスするキイコ。それにしても、、、、モロッコ人顔小さすぎ。この国に来てつくづく自分の顔の大きさにがっくり。

忘れていた。歌の報告。5,6年生は昨年度学習した歌を2曲ずつ披露した。先に5年生。フェトを楽しんでいたキイコに突然先生が「キイコ、楽器持ってきた?どこにある?おまえ、緊張していないか?」と色々言われ「???」いきなり順番がやってきてぶったまげる。まずは5年生から。リコーダーで前奏を演奏し歌が始まるのに、気合の入った子ども達は2曲とも前奏無しで歌う。焦ったのはモロッコ人教師。「キイコ止めようか?」「うーん、このままいきましょう。上手にやっていますよ。」子ども達が一生懸命やっているのを止められん。
6年生までは少し間があった。「キイコ、今のうちに6年生と打ち合わせをするんだ。」と言われたが、6年生はメインの結婚式で忙しくって話をすることはできない。えーい、ぶっつけ本番だい。さすが、6年生。ちゃんとキイコの合図に沿って歌ってくれた。リコーダーはただのお飾りなんだけど、そのお飾りのおかげでえらく感謝された。どうもどうも。
右上の写真。ガキ大将バドル。今日は白いジュラバで登場。黙っているとえらくかっこいいじゃないか。馬子にも衣装とはこのことを言うのか、と一人頷くキイコ。