タズルマット事情

タズルマット1年生

エコールタズルマット、アリの事故以来この学校は大変だ。アリは5,6年生の仏語の教師だった。アリが事故にあったのは1月3日。それ以来タズルマットの5,6年生の仏語は宙ぶらりんになっている。子ども達を2組に分けて、どこかのクラスに放り込んでいる状態。もちろん校長は代替教師を教育委員会に頼んでいるが、一ヶ月経った今でもまだ補充されていない。
クラスはひどいことになっている。40人以上の子ども達、それも学年が違う子ども達が一緒にいるのだ。騒がしくて仕方ない。早く補充すべきだ。教師の籍が空くのを待っている人はたくさんいる。満杯状態なので教員免許を持っていても教師として働けない人。その人に許可すればいいものを。こんなんじゃあんまりだ。
私が行った時5年生のクラスに6年生男子も入れられ学級崩壊状態。こんな中で私が授業できるわけがない。ふざけて終わり。決していい影響はない。だからそのクラスで授業をするのをやめた。数人の子ども達にあとから「なんで授業しなかったの?来たのになんで帰ったの?」って言われた。「ごめんね。あのクラスでは人が多すぎてできないよ。あれはひどいでしょ。」と言ったらみんな分かってくれた。
1、3、4年生は変化ないので、落ち着いて授業できた。子ども達も随分私ってのを分かってくれて「静かにしなさいよ。」って子ども達同士で声を掛け合ってくれる。折り紙の折り方をアラビア語を交えて説明する。私もアラビア語に必死になるし、子ども達にも必死に聞いてもらわないと授業は成り立たない。お互いの努力あってこその授業。だからいい感じで授業ができたときは子ども達の努力に感謝。