6年生と

3人の同僚

6年生のアラビア語の授業を見学させてもらう。授業内容、訳分からん。何言っているかさっぱり。こんなんでええんでしょうか。というか、私の日本語、乱れまくり。
指導に関しては、今までの見てきた中ではいいな、って思える。教師が穏やか。ていねいに一人ひとりを見ている。子どもはさすが、6年。立ち上がって「ウッサド<先生>」と言う子は少なかった。でも、どうしても、ってときは、みんな立ち上がって発表したがる。この積極性、日本の子どもに欲しい。

授業が終わってスークによって帰ろうとしたら、門で6年女子が待ち伏せ。さすが6年。頭を使って、私とコンタクトを取ろうとしている。途中まで一緒に帰る。

E(ecolier小学生)「断食しているの?」
K(kerocco)「してないよ。あなたはしているの?」
E「してないよ。」
K「同じだね。」
E「聞いて、断食していないんだって。」
K「ちょっと大きい声で言わないでよ。」
E「分かった。黙っておくわ。しゃべらない。」
なんか、かわいい。黙っておくって言い方が思わず吹き出してしまうくらい愛らしい。子どもたちは私に近づきたいけど、教師の前ではおとなしくしていなきゃいけない。大人の私に近づけない。私はモロッコの子どもたちとたくさん触れ合いたい。私が近づけばいいんだと気付いた。授業を見せてもらうのは、これからの指導の参考にするため。でも、クラスにいることで、子どもたちは私との距離がぐーんと近づくみたい。うれしいことだ。
ただね、言葉が十分じゃないからって、曖昧な接し方はなめられる。なにせ私一人が6年のクラスに入ったら、もうお祭り騒ぎ。モロッコ人教師が入ってきた瞬間の変貌ときたら。どんな悪ガキも教師の前ではおとなしい。私も、発音は変でも、注意しなきゃいけないときは注意したい。
上の写真は同僚。なぜかカメラにガン飛ばし。でもみんな嫌がってはいない。むしろ写真見ると喜んでいる。
日本のニュースに驚くと共に、寒気がした。なんなんだろう。どうしてって怒りを覚える。夜ものびのびと遊びまわるモロッコの子どもたち。今日は特に、日本の子どもたちより幸せに見えた。