ハッサンの授業見学

セントラルの6年の教師、ハッサン・イジェルガニー。私はとにかく彼に近づきたい。どうしたらいいか。悩んだ結果、今日は自分の授業が終わったら、そのまま教室に残らせてもらった。アラビア語の授業なので分からないけど、それでも彼から教師としての立ち居振る舞いを学び取ることができる。子どもが落ち着いて、それでいて積極的に学習する授業というのは、日本もモロッコも共通したものがある。日本にいるときから気付いていたことだけど、未熟者の私には難しかった。こんなにたくさん人の授業を見ることは日本ではできないことなので、教師としてよい勉強になる。
今日ハッサン・イジェルガニーから学んだこと。
子どもの発言を目を見ながら最後までしっかり聞く。子どもは自分の発言をしっかり聞いてくれる教師に信頼をおくことになるだろう。
分からない子の様子にも目を向ける。分かる子、自信ある子ばかりが発言しようとするが、ハッサンは手を挙げない子にどう思うか問いかけることがある。分からない子はお客さんにならない。教師に見てもらっているから、分かろうとするようになる。
動きが少ない。教師の動きが少ないことで、子どもは視線の移動が少なくなり、思考することに集中できる。もちろん必要に応じて、教師の動きは子どもの理解を深めることにもつながる。