家族旅行

ロッコに家族がやってきた。私の友達も。初めて日本からのお客さんを案内した。すべてを報告するには、時間がかかるので、今思うことをつらつら並べてみる。
・観光客と比べると、私はとってもモロッコに馴染んでいることに気付いた。食べ物も文化も買い物も。特に細かいことまで注文する私に家族は驚いていた。呆れていたのか、、、。例えばカフェで日陰になるようにテーブルの位置を変える。クスクスのソースが足りないから増やしてもらう。ホテルの朝食が少ないから果物を増やしてもらう。サンドイッチのトマトを増やしてもらう。
・通訳は難しい。フランス語で会話をし、自分の頭の中でイメージできても、それを日本語に置き換えようとすると、なかなか言葉が見つからない。それに、聞いたことを繰り返すので、何を話したか、再度頭で考えなきゃいけないので、難しいなあって思った。隊員と旅行すると、それぞれアラビア語・フランス語で得手不得手はあるものの、お互いが全部を訳すことはない。それに、基本単語はお互いに知っているから、日本人同士での会話にアラビア語・フランス語ができても困らない。でも、一般観光客だとそうはいかない。私にはもうすでに当たり前の言葉も訳さなきゃいけない。いやあ、大変だった。
・砂漠好評。砂漠でらくだに乗って、砂漠のテントで夜を過ごした。大丈夫か、、、って心配していたけど、その経験は非常に楽しいものだったらしい。ただし!私は10月までは砂漠は遠慮する。夏は勘弁。もうすでに暑さを感じた。未だにフリースが必要なブールメン。暑さにすっかり弱くなってしまった。
・タジンは日本人の口に合う。クスクスはイマイチだったけど、タジンはどの種類もおいしかったようだ。私も以前はそうだった。タジンは今でも大好き。でも、クスクスは初めて食べたときより今の方が好き。クスクスは1,2回ではおいしさが分からないように思う。今週金曜日のクスクスが楽しみだ。
・ブールメンの子ども達に感謝。ディレクターハッサンの学校のみで授業をした。家族にも協力を得る。一緒に綱引き。子ども達はキイコの家族と一緒に綱引きをして、いつもよりももっともっと楽しそうだった。それに、いつもよりも機敏に動いて、なんだか頼もしかった。授業後には、教師ハッサン・ハシミの提案で以前指導した「ぶんぶんぶん」を歌ってもらった。子ども達は随分長い間歌っていなかったというのに、上手に歌ってくれた。私の家族のために子ども達が精一杯もてなしてくれていることがよく分かった。
・ブールメンでディレクターハッサン家でお昼ご飯をご馳走になる。市長の家にお茶をしに行く。大家のモハメッドにおやつをご馳走になる。正味6時間の間で3軒訪問。しかも最高のおもてなし料理を頂く。家族は感謝しつつ、食事の量に驚きを隠せなかった。
・フランス語を知らない家族が心配でパリまで送っていく。パリ滞在2泊3日。パリは何もかもが美しかった。私は3度目のパリ。短いパリ滞在だけど、気分転換にはとてもよかった。そして、楽しみにしていたフランス語実践ができて嬉しかった。モロッコ旅行後半買い物交渉のためにアラビア語をまくしたてていたので、フランス語がでなくなっていたけど、それでも、私が言ったことはフランス人には確実に伝わった。英語で話すより絶対に相手の印象がいいことが分かった。ただし、気を使って英語で話しかけてくれるフランス人ももちろんいる。英語を聞くとなぜかアラビア語が出てしまった。何度フランス人に向かって、アラビア語で「ワッハ」と言ったことか、、、。しゃべるのが怖くなった。
・ブールメンに戻ってきたらたくさんの人、子ども達が私を迎えてくれた。火曜日に戻ってきて大家さんとハッサン・イジェルガニーの家に挨拶に行く。通りで会う子ども達はみんな走りよってきてくれた。久しぶり!って感じだった。「何で学校にこないの?」「いつ来るの?」といっぱい聞かれた。ごめんね、明日からはちゃんと学校に行くよって言ったらみんな笑顔になった。今日の授業では、教室に入るたびに拍手してもらった。やっと来たーーーって感じだった。
・アンビテ。昨日も今日もアンビテ三昧。しかも、サロワは昨日ケーキを作ったからっておすそわけしてもらう。大家さんの奥さん、ミーナからモロッコ版クレープをたくさんもらう。あとで冷凍しよう。私、朝食は当分作りません。
以上です。