一年間

fezで見かけた花

学年度末のモロッコ。今週が私の一年の最後の授業となる。9月から始まって6月の今までが一年。一年やってみると初めの頃との違いに気付く。子どもとの距離、先生との距離、授業中の雰囲気、私の挨拶の仕方、子どもの挨拶の仕方。お互いがお互いを分かってきてから、授業にも味が出てきた。お互いが力を合わせて授業を楽しいものにしているように感じる。私一人では楽しい授業はできない。子どもの力があってこそ、楽しい授業が成り立つ。こういうことに気付けたのは教師として大きな収穫だと思う。日本にいたらこんな風に思えたかな。モロッコにきて、自分の思うようにいかないことがたくさん。言いたいことが言えないことは日常茶飯事。言葉が不自由だからこそ、相手の表情やささいな言葉を大切に接してきた。相手の気持ちはどうなのか、と観察することが多かった。日本に帰ってもこういう感覚を大切したい。