T1T2

△つなぎ

意外なことにムスターファ・シャイリーとモハメッド・ラッジルがすごく協力的だった。ムスターファはいつもか。というか、いつも以上に。どういうことか。ちょいと細かく説明。
ロッコでは教師はアラビア語の教師、フランス語の教師と分かれている。私の活動はアラビア語の時間で行う。(タズルマットは例外)ということは週に2回、同じ教師と組むことになる。ムスターファは4年1組と2組でアラビア語を教える。私も。つまり1組の子ども達と2組の子ども達両方でムスターファと組む。ってことは同じ授業を2回モロッコ人教師は見ている。
ムスターファもモハメッドも先週のクラスでシの指導の仕方を覚えた。今日、彼らはいつの間にかT1となって指導を始めた。ここでまた説明。T1とは授業を進めるメインの教師。T2はそれを補佐する教師。私は彼らが指導している間、子ども達の間を動き回って、指の動かし方、姿勢のあり方を細かく指導できた。なんて素晴らしいんだ。まるで日本のような授業ができた。
リコーダーの指導。初めはすごく心配だった。私一人の力じゃ絶対にうまくいかない、モロッコ人教師の力が必要だから。でも、一人で授業することしばしばのこの1年。ふたを開けてみると、みんな頑張ってくれる。頑張らざる負えないのか、あのキイッっていう音を聞いてしまうと。でもでも、それでも、一緒にリコーダーを配ってくれたり、リコーダーの音を評価してくれたり、すごく積極的。
残り4ヶ月。どうか最後までモロッコ人教師がリコーダー指導に飽きませんように。モロッコ人教師と協力して活動ができたら、私はすごく幸せな気持ちで帰国できる。