お客さま2

おばさんとキイコ

夏休みハッサン・ラッフォウに彼のおばさんの家に連れて行ってもらった。愉快なおばさん。今でもハッサンに「おばさんにまた会いたいな。」と話すくらい、おばさんが大好き。
「キイコ、今おばさんが来ているんだ。キイコに会いたいって言っているんだ。でも、、、家に行きたいって。いいかな。キイコの迷惑になるならやめておくけど、、。」とハッサンは控えめに話を切り出した。
私はモロッコ人を家に入れないので、ちょっと悩んだけど、おばさんが喜んでくれるならって思って、お迎えすることにした。コーヒーと買い置きしているクッキーでお迎え。
おばさんは私の顔を見るなり、額に手にいっぱいキスをしてくれた。元気だったか、家族のみんなは元気か、寒くないか、その洋服で大丈夫か、、、、。こちらが何も言うことができないくらいの勢い。相変わらずのパワーに笑ってしまう。ところがおばさんの様子が変わる。「遠い国から一人でやってきて、家族とも離れて、一人で生活して、、、、なんてかわいそうなんだ。」と泣き始めた。いやいやいや、、、。「ちょっとハッサン、日本人にはこれが普通だって言ってよ。一人で生活するなんてなんてことないんだから。」「そう言っているんだけどね、、、。古い人だから仕方ないよ。」とハッサンもおばさんを気遣う。
おばさんは私の顔を見たかっただけ、と言って、1時間もしないうちに帰っていった。ライード中おばさんにまた会えたらいいなあ。