元旦のブールメン

先週エコールアラールでリコーダー特別レッスンを3年生に行った。ふざけてふざけてどうしようもなかった。私がめげるくらいに。子ども達は嬉しかったんだろうけど、あれはひどかった。
今日、校長先生、3年生のアラビア語の教師ハッサン・ハシミ、フランス語の教師ムスターファ・ラッフォウが揃って子ども達に「誰がふざけた?」と問いかけた。まずは一番ふざけた女子がみんなから名前を言われ前に出る。彼女はどんどん他の子の名前を告げた。私は二人の女子だけはかばった。
子どもが出揃ったところで校長先生自ら棒を持って、それぞれの手を叩こうとした。どうしようか、って思ったけど、「叩くのは好きじゃないのでやめてください。」と止めた。「私は子ども達に考えてほしいんです。授業中どうするべきなのか、と。」と。うまくは伝わっていない。先生達は「子ども達ってのは何も考えていないんだ。家でもふざけては、親から叩かれる。叩かれて、いけないことはいけないって知るべきなんだ。ここはモロッコなんだ。モロッコの子どもってのは日本と違うんだ。」と口を揃えて言った。モロッコはモロッコのやり方がある。暴力ではなくて罰として手を叩く、、、戸惑ったけど、私はすでに自分のしたことで落ち込んでいる子ども達を叩きたくはなかった。
子ども達は叩かれるよりもっと辛い罰を与えられた。2週間私の授業なし。2週間私に許されていないと思うわけだ。
いつもだったらエコールアラールではたくさんの子ども達が「キイコー」と手を振り、ビゾーをしてくれる。それが今日はなかった。3年生がキイコにとんでもないことをしたってのは学校中の子ども達がもう分かっている。みんな近づけない。この状況そのものが3年生にとっては辛い罰だ。
私は本当は子ども達に色々言いたい。でも、そこまでアラビア語で言えない。先生達は子ども達が起こした問題に対して、説教することはない。訳してほしい、と頼んでも、先生達は私のすることが納得いかなかった。
ハッサン・ハシミには「叩くよりも2週間授業ができないことのほうが子ども達にとってはいいと思う。この2週間で彼らはどうすべきかを考えるチャンスになるはず。」と話をし、子ども達に伝えてもらった。