ブールメン高校事情

ブールメンには高校が一校ある。ここ2週間この高校は授業を行っていない。校長と教師の間に問題が起こっているため。エコールアラールのハッサン校長に詳しく事情を聞いた。
2年前校長が変わった。校長は教師を評価する。その評価がまったく公平かつ適正なものではない。周りの教師から見ても生徒から見ても素晴らしい教師の評価が20段階中8、しょっちゅう授業を欠席している教師の評価が20段階中20。逆でしょ?という状態。校長はどうしてそのような評価をしているかというと、校長もよい評価をもらっている教師も出身がセフロー。なんてこった。30人ちょっといる教師の中で不公平な評価をされている教師は26人。ほとんど。
この問題は何も2週間前に起こった問題ではない。この校長が来てからずっと続いている問題。今日とうとうフェズの教育委員長が来て話し合いがもたれた。結果はどうなったことやら。
ハッサン校長の娘、高校3年生のサファは心配する。「授業がなくても、年度末にはまた試験があるのよ。どうやって数学や科学の試験をパスすればいいの?」当然だ。
それにしても教師の評価まで知れ渡っているところがモロッコ