消防署見学

エコールアラールの木

エコールアラールの児童全員で消防署を見学した。1年生から6年生まで。なんて素敵なんだ。この2年で初めて。どこかにみんなで出かけるなんて。遠足も見学もまったくなかったから。私までわくわくする。
学校から出て、3人の1年生は家に向かって歩いた。「こらあ。どこ行くんだ。帰るんじゃなーい。」1年生の担任は大慌て。さすがです。笑えます。

しばらくぐちゃぐちゃな感じで歩く。学年なんて分かれていない。兄弟で手をつないだり、元気者が前にいたり、日本じゃ考えられません。教師は気づく。「低学年が前に、高学年は後ろのほうで歩きなさい。」そうです。1年生が後ろだとどんどん遅れをとります。

キイコは今日初めて消防署の存在を知った。自分の家の近くにあったとは。
みんな興味深く話を聞く。先生達も真剣。消防車の中や装置まで色々見せてもらう。すっごくいいなあって思った。机上の勉強がすべてじゃない。こんな機会が絶対必要。

ハッサン校長の話によると、エコールセントラルもエコールタズルマットも本当は児童を連れてくる予定だった。校長みんなで消防署に依頼していたから。見学に来たのはエコールアラールの児童と中学生の一部のみ。なんてこったい。タズルマットは校長のみ。セントラルからは誰一人来ていない。どちらも怠慢だとしか言えない。連れてくるのがめんどくさかった。それだけだろう。
市長や警察の所長、青年の家の所長などおえらいさんがいた。キイコはおえらいさんと顔見知りなので挨拶はきちんと。モロッコ人は挨拶をし忘れたら大変。根にもたれる。経験者は語る、、、。
セントラルやタズルマットの子ども達にも見せたかった。アラールの子ども達がすっごくいい感じで育っているのが今回また分かった気がする。たくさんの隊員がアラールを訪問し、アラールの子ども達がすっごくかわいいっていつも褒めてくれる。ハッサン校長の力が大きいと思う。ハッサン校長は教育というものを本当によく分かっている。様々な経験をすることで子どもは色々な見方ができるようになる。様々な人のことを考えられるようになる。人を大切にするようにもなる。

この消防署見学を通じて彼らはまた一段と外の世界に興味をもっただろう。彼らはどんな大人になるのだろう。