まな板

キュイジーヌはまだ完成していないけど、使えるようになったので、今日から自炊が本格化。幸せ〜。自分の好きなものを自分の好みの味付けでできる。しかも衛生面も満足。だって、パンを切るのに、床に置いているナイフで切るんだもん。そこ、トイレから出てきたまんまで歩いているところでしょ!?って思うけど、言えないし、向こうは気にならないらしいし、私の体は少しずつ免疫できてきているし。でも、できることならやっぱり納得いく衛生環境がいい。自分で料理するとそこが安心できるのがいい。
で、気付いた。まな板がない。前任者が包丁や食器は置いていってくれたので、とっても助かる。買わなきゃいけないものが少しだけ。モロッコまな板はプラスチックのうっすうういものならあるけど、とっても使いづらい。やっぱ木がいいなあ、プラスチックでも多少重いものじゃないと包丁が使いづらい。
考えた結果、キュイジーヌを作ってくれた兄ちゃんの家具工場にある端切れをもらうことにした。兄ちゃん、私が行くと「おおお。」って迎えてくれた。「あのね、私ね、この小さいのが欲しいの。」って言った。はじめは「?」って顔していたけど、そばにいた人が「料理に使うんじゃないの?」って言ってくれた。「そうなのよ。料理するときにこんな風につかうの。」なんて言ったら、板をわざわざきれいにしてくれた。ただでもらったのに、ていねいにしてくれてありがとう。兄ちゃんは板の節が気になるみたいで「もっといいやつにしないか?」って言ってくれたけど十分です。こんないい人に出会えるとここで生活することが楽しくなる。


夜トントン。モハメッドがなんとまな板、まな石を持ってきてくれた。「今日行ったんだって?これ使ったらいいよ。」さすが、ブールメン。私の行動がもう伝わっている。しかも、私がただでもらったまな板より立派な石。でも、どうやってこれ用意したんだろう?確かにモハメッドは今日朝からフェズに行っていた。石はフェズで買っている。私がまな板をもらいにいって、その数時間後にまな石をモハメッドから受け取る。どうなっとんじゃ。