8月18日火曜日

川へハイキング。まったく、、、。あんなハードなハイキングは初めて。朝7時に出発。なんと交通手段見つからず、川へ歩きで行くことに。

本来ならば川の近くまではミニバス使用。なのに、ひたすら歩くことに。いくらか暑さは減ったと言ってもやはり昼間歩き回るのは辛い。最近は帽子の変わりにフラ<スカーフ>を暑さ除けに使用。

緑豊かな穏やかな川を想像していた私は大間違い。ここはモロッコ。現れたのは茶色の川。塩分を多く含んでいる。その川に沿って歩いていくと、別の村に辿り着く。石・岩だらけ。時に川の中を歩き、時に岩を登っては下りて、、、。本当に命がけ。わたしゃ、なんでこんなことしているんだろう、と何度も自分に尋ねる。ハッサンもおばさんもすごく楽しそう。この感覚の違いはいったい、、、。ま、毎度のことながら、どんなに危険でもハッサンがなんとかしてくれる。おばさんも助けてくれる。このおばさんすごすぎる。一人でもこの川を歩いたことがあるそうだ。

途中のキイコ。とっても疲れたのに、休ませてくれないからすねて木陰で休憩中を撮られる。

すべての行程を終えたのが約9時間後、15時30分過ぎ。その間休憩時間30分。ホブスを少し口にしただけ。休憩すると疲れるから歩かされる。それに雨が降ったら足場が悪くなって、危険だと言われ、雨が降る前にと、とにかく歩かされる。また1つ年をとった身には非常に辛いハイキング。ところがハッサンはともかく、おばさんがやたら元気。すごいパワフルなおばさんだった。歩いても疲れないし、崖も平気で登れるし、川の中でも滑らないし。私はモロッコ人女性って本当にたくましいって痛感。惨敗。

辿り着いた先はカスバのような小さな集落。どの家にもみんな誰かが暮らしている。ブールメンの近郊にもこんなところがあるんだって感動。私達は対岸の集落の一軒の家にお世話になる。おばさんの知り合いのお家。おばさんは久しぶりだったこともあって、お家の人たちと疲れも知らず喋りまくる。私はダウン。この時点でおばさんの家に戻ることは不可能だと言い伝えられた。もうやけくそ。

夜はちょうどその日行われた結婚式を見学させてもらう。伝統的なベルベル人の結婚式。ハッサンも初めてだそうな。ブールメンの結婚式とは違うらしい。男性女性に分かれて座り、男性が先に踊っている。そこに女性が少しずつ加わっていく。会場は外。テントを張ってそこでお茶を飲みながら、夜中踊り明かすらしい。私とハッサンは30分ほどで退席。滅多に見れないものが、短時間で見れて満足。長時間は私には辛い。ハッサンも興味深く見ていた。しかもシャイな彼が踊りに参加していた。でもブールメンとは違う踊りで苦戦していた。ハッサンがベルベル人ってことを知らないそこの人たちは、ベルベル語でハッサンのことを色々言っていたそうな。ハッサンはそれでも怒ることなく「この村の人は自分達の世界しか知らないから、あんなことを言うんだ。でも、僕は自分がこの村の人間じゃないから、うまく踊れなくて当然だと分かっているから気にしない。」と話をしてくれた。モロッコ人、人それぞれ。日本人も同じか。