8月19日水曜日

冒険中

9時間耐久レースの疲れでゆっくりめに起きる。鶏、ロバ、羊の鳴き声があちこちから聞こえる。ちなみに、お世話になったお家もトイレがない。羊の小屋をトイレ代わりに案内された。「トイレがなくても行くんだよ。」とハッサンから送り出され、意味が分からなかったけど、なるほどって思った。「大丈夫だった?」と聞いてくれるが、いつも緊急事態の私には耐えるしかなかった。「わたしゃ羊になった。」と言ったら大きく頷いていた。2度目のトイレは青空トイレだった。他の人から見えないから大丈夫だと、、、。やっぱり緊急事態だったので戸惑っている暇はなかった。わたし、日本人なんですけど、、、。
お世話になったお家は左のほう。

この村にはサボテンの実やいちぢくがたんまりある。帰りにはいちぢくを持たせてくれた。味の濃いおいしいいちぢく。

村の近くを通るミニバスを目指して出発。やっぱり1時間ほど歩く。ここの村の人たちは移動が大変だ。ブールメンでも大変だと思っていたけど、そんなのわけないなあって思えるようになった。村にはハノット<モロッコ版コンビ二>が3つしかない。買い物が大変だった。
待つこと30分。ようやく現れたミニバス。でもおばさんの村までは行かないので、途中で乗り換える。乗り換えたのは大きなトラック。いわゆるヒッチハイク。この数日でわたしゃ、隊員とでさえしないとんでもないことをいっぱいしているなああ。

無事におばさんの家に帰り着く。ほっとする。人の家なのに。おばさんはすぐ昼食の準備をしてくれる。私達が横になっている間に。ごめんなさい。昼食後またゴロゴロ。おばさんの家は私のおばあちゃんの家みたいだった。天井の板を数えていた子どもの頃を思い出した。
夕方おばさんの息子さんが家に遊びに来る。そして家に案内される。おばさんは昔ながらの暮らしが好きだけど、息子さんの家は違っていた。いくらかブールメンの家に近かった。
この頃には私はカメラも携帯も使えなくなっていた。充電器を持って来ていなかったから。
おばさんの家での最後の夜。おばさんは私があまり食べないことをすごく気遣ってくれた。心配してくれているのが分かったから、がんばったけどあまり食べれなかった。ひどく疲れているときにモロッコのパンや食べ物があまり合わなかった。ただ、、、いつもの自分よりは食べているはずんなんだけど、、、、。
おばさんはおもしろい。私とハッサンがフランス語で話しているとき、そこに入ってくる。「サババ、ノンノ、、、、」適当にフランス語風に言ってくる。もちろん彼女も私達も意味は分からない。おばさんの不思議なフランス語に大笑い。